「意志ある学び」を叶えるプロジェクト学習や対話コーチング、ポートフォリオ。…創造性のある未来をかなえる哲学など未来教育の知的活動や新しい情報をお伝えします。http://www.suzuki-toshie.net/
(ポートフォリオ活用とプロジェクト学習を統合し意志ある学び未来教育を提唱する第一人者 鈴木敏恵氏と3人のトップに教育のあり方について語っていただきました。)
総務省の情報通信白書「AIの普及に求められる人材と必要な能力」で上位となっている対人関係能力や 目の前の現実と対座する情報取集力や課題解決力、チャレンジ精神や主体性、洞察力などは、人間の領域の仕事、その筆頭とも言える看護医療者に求められる資質・能力とほぼ一致するといえます。
私は、「次世代教育に求められる修得知」として、図2の4つの修得知を提言しています。Aは体系化された知識・技術の集合体、AIやロボットが得意とする領域です。一方、B(知性・精神)・Cはコンピテンシー(目の前の現実の中で成果に直結する能力)・Dビジョン力未来をよくしたいという願い(ビジョン)を かなえるために、現状から課題を発見して解 決していく、人間だけが持つ夢を実現する力。B:人間としての心、精神、魂。創造や行動の源。個人の資質や能力に拠るところが大きいため、AIには代替できません。次世代教育では特に、B〜Dの力を身につける必要があります。 その有効な方法として構想したのが、ポートフォリオ・対話コーチングを統合させた「次世代プロジェクト学習」です。
■ 意志ある学びの手段「ポートフォリオとプロジェクト学習」
ありたい未来を描きそこへ向かう次世代プロジェクト学習。そのプロセスで自分を見つめ成長するためのポートフォリオ。いま導入する組織が増えています。
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鈴木敏恵 すずき・としえシンクタンク未来教育ビジョン代表、教育デザイナー(Architect/設計思想)。一級建築士。「意志ある学び―未来教育」をコンセプトに、プロジェクト学習、ポートフォリオ、対話コーチングなどを融合させた次世代教育の設計思想から実施を全国展開。主に教育界、医学界へ新人教育、指導者育成、教育構想のコンサルティングを行う。公職歴に内閣府中央防災会議専門委員、千葉大学教育学部特命教授ほか。主な著書に『AI時代の教育と評価』(教育出版.2017)、『アクティブラーニングをこえた看護教育を実現する』(医学書院.2017)、『キャリアストーリーをポートフォリオで実現する』(日本看護協会出版会.2015)など。http://suzuki-toshie.net/profile/
(ポートフォリオ活用とプロジェクト学習を統合し意志ある学び未来教育を提唱する第一人者 鈴木敏恵氏と3人のトップに教育のあり方について語っていただきました。)
鈴木 こうして伺っていても、組織における教育や人材育成には、その組織のトップの人に明確なビジョンや哲学が要る、ということがはっきりわかります。研修内容も大事ですが、組織のスタッフたち全員が「なんために研修するのか」、「組織における教育の目的は何か」ここの明確さを合意することの必要性を感じます。
病院など医療機関は、その組織における研修も目標管理も、単に業務の効率アップ、生産性向上とか、クレームを減らすなどへの課題解決の手段とは違うと思います。そこで働く、一人ひとりが生きがいを感じ、「人間として成長する」ためにあるという信念がいる、クリニカルラダーのプログラムにもこの視点が欠かせないとあらためて思いました。
組織の教育デザインをする際には、もう一つ大事なのが、今という時代をとらえ、これから社会はどうなのか、人間は何を目指して生きるのか、未来の方向を見ることがいる、ということです、AIの時代が到来するからです。
AIやロボットが最も代替えできない仕事の筆頭が看護師の仕事と言えるでしょう。AIはビッグデータをすさまじい能力で分析し兆候の発見や高度な推測をしますが、医療のすべてのことをテクノロジーで代替できることはありません。一人ひとり異なる人生を生きてきた患者さんに応じ、尊厳あるケアや言葉がけ、タッチングなど、看護の本質はエビデンスに基づきながらも極めて人間的な振る舞いを伴うものだからです。
意味を考えずにできてしまえる仕事はAIがするようになるでしょう。しかし 看護や教育など対人(ひと)の仕事は、一つ一つの振る舞いや言葉に意味や意図があります。人の心やその背景にある状況への想像力、自体を解決し課題解決のアイディアを現実に移す、創造力や行動力などを重視する教育へより変わらなければならないと思います。人間の領域、つまり自分が関心を持ち、なぜか心惹かれる分野でこそ、それぞれの資質が発揮されるのですね。
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鈴木敏恵 すずき・としえシンクタンク未来教育ビジョン代表、教育デザイナー(Architect/設計思想)。一級建築士。「意志ある学び―未来教育」をコンセプトに、プロジェクト学習、ポートフォリオ、対話コーチングなどを融合させた次世代教育の設計思想から実施を全国展開。主に教育界、医学界へ新人教育、指導者育成、教育構想のコンサルティングを行う。公職歴に内閣府中央防災会議専門委員、千葉大学教育学部特命教授ほか。主な著書に『AI時代の教育と評価』(教育出版.2017)、『アクティブラーニングをこえた看護教育を実現する』(医学書院.2017)、『キャリアストーリーをポートフォリオで実現する』(日本看護協会出版会.2015)など。http://suzuki-toshie.net/profile/
(意志ある学び未来教育ープロジェクト学習ポートフォリオを提唱する第一人者 鈴木敏恵氏と3人のトップに教育のあり方について語っていただきました。)
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教育への考え、思い、人材育成を行う上で、これを大切にしているーーということは?
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O局長「しばしば部下に対し、言われたことがきちんとできることを求めますが、私はそこには価値が見出せません。
師長に言われたことに納得がいかなければ、そのとおりに動かずに異論を言ってもいい。若い人はそういう反発心や反抗心をもっているものです。
人は精神的にゆらぎ、何かを考えていく過程で学んでいき、自分なりの方法を勝ち取っていきます。」
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K部長「私は自分のキャリアポートフォリオの表紙に「私の幸せのために、あなたの幸せのために、そして皆の幸せのために」と書いています。自分自身が幸せになりたいし、周囲に幸せを与えたい。抽象的ではありますが、そういう思いをもって人材育成に取り組んでいます(略)「1人ひとりの職員に、本当の力を身につけさせなければならない」ということ。どんな職場にあっても、プロフェッショナルとして自律して行動できる力を身につけてもらいたいですね。」
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I局長「意志をもって行動できる、仲間をつくり一緒に頑張れるなど、人としての「総合力」を伸ばしていきたいですね。激動の時代にあっても、たおやかで、揺れるけれど芯がある。そういう人が必要だと思います。新人のみならず、スタッフ全体としてコミュニケーション力の向上が必要だと思っています。」
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鈴木敏恵 すずき・としえシンクタンク未来教育ビジョン代表、教育デザイナー(Architect/設計思想)。一級建築士。「意志ある学び―未来教育」をコンセプトに、プロジェクト学習、ポートフォリオ、対話コーチングなどを融合させた次世代教育の設計思想から実施を全国展開。主に教育界、医学界へ新人教育、指導者育成、教育構想のコンサルティングを行う。公職歴に内閣府中央防災会議専門委員、千葉大学教育学部特命教授ほか。主な著書に『AI時代の教育と評価』(教育出版.2017)、『アクティブラーニングをこえた看護教育を実現する』(医学書院.2017)、『キャリアストーリーをポートフォリオで実現する』(日本看護協会出版会)など。http://suzuki-toshie.net/profile/
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社会で求められる人材の変化や人工知能(AI)などの技術革新により、教育のあり方が大きく見直され始めています。従来の暗記を中心とした「知識詰め込み型教育」に代わる教育手法として、討論や発表をとおして学習者の主体性や思考力を伸ばすアクティブラーニングの取り組みも盛んになってきました。「ポートフォリオ」は、自己評価力や課題発見力を引き出すツールとして効果が注目されています。(略)ポートフォリオ活用とプロジェクト学習を提唱する鈴木敏恵氏と、その教育方法を実践する病院管理者に、看護職の教育のあり方について議論をお願いしました。
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「意志ある学び‥‥一人ひとりを輝かせる組織へ」
鈴木(進行・コンセプター) AI時代の到来により、教育や人材育成のあり方が変わるといわれます。高度な認知能力で状況を判断し、膨大な知識を瞬時に修得できるAIの活用が一般化する中、教師が学習者へ一方向に知識を教えることで成立した教育は終わりを迎えつつあります。
これからの教育に携わる者は、AIが不得意とすること、人間だからこそ大切にしたいこと、高めたいことを重視する必要があります。では、人間だけが持つ強みとは何か。それは明日を信じ、未来をよくするために意志を持って新しいことにチャレンジすることです。この強みを伸ばし、創造的な思考を持って課題解決に向かう力をつけること、すなわち「意志ある学び」こそが、新しい時代が求める教育といえます。
組織において、一人ひとりの資質を高める“意志ある学び”の手段として、私は2003年から医療界における目標管理、人材育成へのポートフォリオやプロジェクト学習の導入を推進してきました。今日はそのなかから、3つの組織の現状や成果を当事者の方とともにお伝えしたいと思います。
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鈴木敏恵 すずき・としえシンクタンク未来教育ビジョン代表、教育デザイナー(Architect/設計思想)。一級建築士。「意志ある学び―未来教育」をコンセプトに、プロジェクト学習、ポートフォリオ、対話コーチングなどを融合させた次世代教育の設計思想から実施を全国展開。主に教育界、医学界へ新人教育、指導者育成、教育構想のコンサルティングを行う。公職歴に内閣府中央防災会議専門委員、千葉大学教育学部特命教授ほか。主な著書に『AI時代の教育と評価』(教育出版.2017)、『アクティブラーニングをこえた看護教育を実現する』(医学書院.2017)、『キャリアストーリーをポートフォリオで実現する』(日本看護協会出版会.2015)など。http://suzuki-toshie.net/profile/
KGIフォーラム
「地域の大切なモノを未来につなぐプロジェクト学習」
〜まちづくり・地域創生プロジェクト第3回ワークショップ〜
平成30年12月2日(日)9:00〜17:00
けいはんなプラザ5階 黄河
12月2日(日)9:00〜12:00 ゴール達成の戦略実施
13:00〜17:00 チームアウトカム共有
指導:鈴木敏恵 先生(1級建築士・シンクタンク未来教育ビジョン)
プロジェクト1回目 9月8日
素敵な三桝会長と!
http://www.mimasu-kakishibu.com/
http://kakishibusome-mimasu.jp/
キャリアポートフォリオで意志ある学びを実現する
多様な学び方を自ら選択
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ポートフォリオ・プロジェクト学習/ 教育体制のデザインと整備 /新人研修
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新刊『ポートフォリオで意志ある学びを実現する(仮)』原稿メモ
画像に含まれている可能性があるもの:テキスト
Vol.2『価値創造の無限リンク』
今世紀半ば‥‥私たち人間は、新しい価値を創造するために世界にいる
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人はプロジェクトで新しい価値を創造する
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新しい価値あるもの
目に見える新しい価値あるもの
目に見えない新しい価値あるもの
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これまで社会:組織に所属して生きる人、組織で仕事する
これから社会:ビジョン集まりプロジェクトで仕事する
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【これまで社会】個体のよう‥ガチッとあるがゆえに崩壊してはいけないという意識が働く、そこに所属している人間にとってはなお。
【これから社会】気体のよう‥しなやかに実態としては儚く、でもそれゆえに壊れるという概念なく、水の粒子のように自在普遍
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一人ひとりが輝く時代
これまで社会から これから社会へ‥
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新刊『教育4.0 ープロジェクト社会・ポートフォリオ時代へ』原稿 抜粋メモ /鈴木敏恵