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AI時代に大切なこと「タスケル、ナゼワルイ!」‥‥競争から共創へ        鈴木敏恵

「タスケル、ナゼワルイ!」


 もう何年も前の話しです。
 心優しき校長先生から伺ったはなしです。

 当時、その学校にはボートピープルと呼ばれた難民の子が何人か
 いたそうです。紛争の祖国から文字通り、命かけて逃げてきたベトナムの子。

 秋になり、楽しい「運動会」

 徒競走。 よーいドン!!
 一斉に走り出す子どもたち  一生懸命走る子たち

 あっ!先頭の子が転んだ、
 即座に二番手を走っていたベトナムの子は走るのをやめ
 しゃがんで転んだ友達に手を差し伸べた。
 
 様子を見てた、先生が
 「これは徒競走だからね、助けなくていいんだよ、さあ走りなさい。」

 その時、ベトナムの女の子、まっすぐ立ってその先生見て言った。

 「タスケル、ナゼワルイ!」

 大人たち、日本人たちはハッとした。
 
 「タスケル、ナゼワルイ!」

 そうだね、目の前の人が転んだら

 手を差し伸べるのが人間の自然な気持ちなんだ。

 まだ日本語もままならなかった

 その子の言葉は周りの大人たちの心をハッとさせました。

 

 運動会は競争することで頑張る力をくれるけど、それは教育のねらいほんの一部。

 

 挑戦しようね、頑張る力を身につけようねがねらいだったはず。

 でもヨーイドンで走れば、勝て、勝て、抜かせという気持ちになる。

 それは自然なことだけど‥‥‥勝つことや抜かすことではない価値ある世界が

 あることを忘れることにもなる。

 

 競争で進化する時代は終えたと思う。

 共創でよき未来へ向かおう、その方が心が満ちる。

 現実に自分だけでなく他者と一緒に想像したり工夫したりアイディアを出したり

 は、知も心もわくわくする。

 

 もう何年も前に学校の先生から聞かせていただいた「タスケル、ナゼワルイ!」

 と懸命に訴えた、その子のこと、そのシーン

 今も私の心から離れない。

 

 今 AIの時代がスタートしている、そこで私たち人間が大切にすることが求められるのは

 想像力や創造力、他者とともに未来を生み出せること。

 

 競争で勝って嬉しい、頑張るもいっときありかもしれないが

 知性ある人間が成長する先は

 競争より共創であることは間違えない。

  50歳や60、70、80、90歳‥‥

 大人になったとき、競争で勝って嬉しい!がモチベーションの人はいないはずだし‥。

 

    ☆    ☆    ☆

 

 AIの時代に求められるのは

 競争で勝つ人ではなく

 

 人の心やよりよい明日をイメージできる想像力

 想像したことを創り出せる創造力

 未来へ夢や願いを馳せる感性

 

 夢は一人じゃ叶わない、だから

 AI時代の教育は 他者とともに未来を生み出せることが大切なんだ。

 過去を見ると、いまよき未来へ向かっていること、AI時代の教育が大切にしたいものが見えてくる。

 


 

    ☆    ☆    ☆

AIに果たし得なくて人間だけが持つ、他者とともに未来へ思いをはせる感性、ここにこそ、未来教育プロジェクト学習は価値をもつ。

(写真:テンペリアウキオ教会‥岩の教会/ヘルシンキ市・スオマライネン兄弟の設計1969年完成/2005撮影 鈴木敏恵)

人の心を謙虚にさせる、このスペースに一歩入ったその瞬間に祈りの心が湧いてきた。

 
 

 

 

AI時代の教育と評価/ 価値はどうやって生み出されるかにある / そこにストーリがあるから心が動く/鈴木敏恵

葉が付いているみかんの方がうれしい。

 

そのみかんが辿ってきた丘や育つ過程にかかった人の手や風が想像できるから。

 

教育と評価‥‥‥結果でなくプロセスに価値がある

 

「結果」はもう終えたもの。

 

「プロセス」にはここまでとこれからの未来があるから

 

 

‥‥‥‥‥‥‥‥

 

評価とは価値を見出すこと

AI時代の教育/AIは自ら課題を発見しない/プロジェクト学習で課題発見力、課題解決力を身につける/ 鈴木敏恵

プロジェクト学習で課題発見力、課題解決力を身につける
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 AIは、自ら課題を発見しない
    ・    ・    ・
 人間は自ら課題を見出しよき未来を望む
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 


(1)
目の前の現実から課題を見出し
(2)
課題の要因を見出し、課題の要因を取り除き
課題を解決する具体的なアイディアを考え出します。
現実に可能な課題解決策を考え出し提案します。
(3)
課題発見から課題解決へのプロセスをプレゼンテーション
(4)
課題解決の具体的な提案
=他者に役立つ「知の成果物」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

書籍『AI時代の教育と評価』3章/著:鈴木敏恵/教育出版 2017春 

アクティブラーニング/プロジェクト学習は ソーシャル・ソリューション/   鈴木敏恵

 

プロジェクト学習の課題は、社会的な課題であり、自分の課題でもある。

 



<社会的な課題>

たとえば‥
ユニバーサルデザイン 防災  地域 体・健康 環境
それは、自分の課題でもある。

 

 

 

一人ひとりも社会に生きる‥だから  「社会的な課題」=「自分の課題」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「AI時代の教育と評価」3章/鈴木敏恵

AI 時代の教育ー必要なのはリアリティー/空間と人を緻密に見る力/  鈴木敏恵

 

AI 時代の教育ー必要なのはリアリティー
━━━━━━━━━━
空間と人を緻密に見る。
━━━━━━━━━━
「そこにはたくさんの人がいました」では何もわからない。
何時、学生か、勤め人か、人数、一人ひとりの持ち物、歩く方向、見ている先、単独なのか、階段か、エスカレータ利用か、杖の人はいたのか、ヘッドセットはつけていたのか‥‥‥。
目の前の状況には情報が溢れている。それを見える人になる。

最先端ハイテク生体ロボット 人間 皮膚感 反応 /   鈴木敏恵

オフィスでWBS(ワールドビジネスサテライト)で紹介された、最先端ハイテク生体ロボットの実物プレゼンテーションしていただきました。皮膚はしっとり、人の肌、美人なロボットでした、技術が下手だとゲッと反応します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



1時間程度の短い時間でしたがよかったです。


テムザック技術研究所 代表取締役社長、ありがとうございました。


http://www.tmsuk-rd.jp/


春に。鈴木敏恵 著『AI 時代の教育と評価』3章 考えるロボット

「大切な人を守る」プロジェクト学習/みんな看護師国家試験受かりますように!/鈴木敏恵

みんな看護師国家試験受かりますように!もうすぐです。


看護師を目指す心優しい学生たち「大切な人を守る」プロジェクト学習です。

 

一生懸命、手順やコツを説明しながらのプレゼンテーションしてくれました! 

現実と対座するプロジェクト学習 /知の共有プレゼンテーション/鈴木敏恵

2年生のプレゼンテーションを1年生が学びます。

 

1年間にしっかり成長していることがわかります。

 

2年生 素晴らしいプレゼンテーションでした! 

 

それを食い入るように見て、熱心に学んでいた1年生の様子に胸打たれます。

 

プレゼンテーション後、先生方とともに写真撮影。

 

先生方のご尽力の成果でもあります。

 

プロジェクト学習 プレゼンテーションの後に全員で写真。

 

新居浜市

図表:人工知能(AI)の活用が一般化する時代における 重要な能力(日本と米国の違い)平成 28 年版  情報通信白書

 

  新刊原稿『AI時代の教育と評価』抜粋

 

    著:鈴木敏恵    出版:教育出版

              2017・5月頃


┌───────────────────────────┐
1章  与えられた学びから意志ある学びへ 

          
1 AIの時代の新しい教育
● 次世代教育の方向とは             
● 自ら学び成長する デイープラーニング
● 私たち人間は自ら学び成長しているか? 
● 知識を与えない教育—創造的な教育

 

2 AI時代に求められる正解なき教育 
● AIができること人間だからできること
● 人間にしかできないこととは
● 創造的な思考を高める

 

3 教育イノベーション   
● 教育はこう変わる
● 知識を与える教育から自ら知へ手を伸ばす教育へ
図 新しい時代の「教育と評価」モデル
● アクティブラーニングからアクティブシンキングへ
図 学び続ける人になる


4 次世代教育  — 4つの修得知モデル          
● 成長への希求4つの修得知

 

2章  プロジェクト学習・ポートフォリオ・対話コーチング  

ーー意志ある学びをかなえるカリキュラム構想と教育手法      
1 新しいカリキュラムマネージメントを           

● 教科とプロジェクト学習の関係
● 「分断された知」を統合するプロジェクト学習
● 教科をプロジェクト学習で統合する 
● 「知識複合レイヤー構造」でカリキュラム構想をする
● 次世代カリキュラムのイメージ
└───────────────────────────┘


 

 

 

 

 

図表:人工知能(AI)の活用が一般化する時代における 重要な能力(日本と米国の違い)
(出典)総務省「ICTの進化が雇用と働き方に及ぼす影響に関する調査研究」(平成28年)より作成

平成 28 年版 情報通信白書
特集 IoT・ビッグデータ・AI〜ネットワークとデータが創造する新たな価値〜
255ページ
http://www.soumu.go.jp/

図表:人工知能(AI)の普及に求められる人材と必要な能力  平成 28 年版 情報通信白書

図表:人工知能(AI)の普及に求められる人材と必要な能力
(出典)総務省「ICTの進化が雇用と働き方に及ぼす影響に関する調査研究」(平成28年)

平成 28 年版 情報通信白書

 


 


特集 IoT・ビッグデータ・AI〜ネットワークとデータが創造する新たな価値〜
254ページ
http://www.soumu.go.jp/

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