「意志ある学び」を叶えるプロジェクト学習や対話コーチング、ポートフォリオ。…創造性のある未来をかなえる哲学など未来教育の知的活動や新しい情報をお伝えします。http://www.suzuki-toshie.net/
ラスト授業:一人ひとりの夢を伝え合い、応援メッセージの交換!
写真で15回の講義をふりかえります。
中郷さん、藤井さん、みんなのいい表情、センスいい写真も本当によかったです!ありがとう。
ぼくこういうのよわいんですよね、と、マジな顔で
と私に言ってくれました。
◇ 成長報告書の書き方の説明
◇ 凝縮ポートフォリオを各自ダウンロードして活用するといいと 説明
◇ 特別ゲスト、藤井さん、市川さんのキャリアポートフォリオはyoutubeにあり、動画視聴。
◇ 互に元ポートフォリオをみて共有。
◇ オススメのポートフォリオをどうぞ紹介してください。自薦他薦ok
◇ 一人ひとりの夢を伝え合い、応援メッセージの交換!
パーソナルポートフォリオの表紙のゴールシートを他の3人に見せる、
◇ 東日本大震災の視察報告プレゼンテーション15分
◇ この講義のセレブレートタイム 3分
◇ 普遍教育の学生による「授業アンケート」
◇ ラストメッセージカード
やさしくて、素直で、いまを懸命に生きているあなたたちが大好きです。みんな!楽しい木曜日を、ほんとうにありがとう!あなたたちの未来に幸多かれと祈ります。
ラスト講義
「成長報告書」は何のために書くのか…
◇ キャリアプラットフォームの書き方の説明
◇ 成長報告書の書き方の説明
◇ オススメのポートフォリオをどうぞ紹介してください。自薦他薦ok
◇ 凝縮ポートフォリオを各自ダウンロードして活用するといいと 説明
◇ 東日本大震災の視察報告プレゼンテーション15分
・生きる力を子どもたちへ
・考える力こそ、生きる力
・自分でかんがえ、判断し、行動できる教育
・普段から意志ある学びを
・それでも、何かあったら一年生や2年生や幼き存在は教師にかかっている
・階段、防火戸の潜り戸、浸水や津波は垂直避難…教師や大人の判断で子どもの生死さえ。
・教師は、子どもたちのよき未来のために…
・たくさんの知を身につけ、自らを成長させ続けよう。
◇ フィンランド教育プレゼンテーション20分
・教師採用面接時にポートフォリオ
・教師はクリエータ・チャレンジャーであれ!
◇ ラストメッセージカード
中郷さんに感謝
みんな! 楽しい木曜日を、ほんとうにありがとう!あなたたちの未来に幸多かれ!
『プロジェクト学習の基本と手法―課題解決力と論理的思考力が身につく』
▼INDEX▼
7月12日
■ 凝縮ポートフォリオで一人ひとりプレゼンテーション
パーソナルポートフォリオで自己紹介をする時間を含め一人120秒のプレゼンテーション。全員がします。
プレゼンターとしてもオーディエンスとしても成長しよう
知のアウトカム
知の獲得、共有
○ プレゼンターは
90秒という短い時間で簡潔にわかりやすく伝える力が身につきます。
そのためには、短い時間でも・自分のプレゼンテーションの紙面表現をみて、さいしょにテーマ見て、この約束を果たす内容を伝えるためには、ここだけは!を俯瞰して、記しつける、現場、課題性、具体的な解決策、
と一つひとつの考えのかたまりごとに、見つめ、選んで行くのが大事。
○ オーディエンスは
聞きながら自己の成果のさらなるクオリティアップする考え出す
聞きながら、役立つことを獲得し手元のA4用紙に箇条書きしています。
他者から学べる力、また即時のメモ力を評価することができます。
○ 身につく力
自ら知を獲得できる力、それにより、自分の生んだ成果をさらに良くできる力
――――――――――――――――――――――――――――――――
鈴木敏恵:講義「全体の評価の説明」
「プロジェクト学習の評価は結果ではなくてプロセスです。
プロジェクト学習は、一人ひとり自分で見出した課題を解決するもの
課題解決、こうすれば解決する、という行動提案を考え出します。
それを一枚の紙の上に論理的にわかりやすく簡潔に提案する再構築。
それは、テーマ、現状、根拠、課題の明確化、その解決策から成ります
それが、凝縮ポートフォリオです。
凝縮ポートフォリオは一人一人の知的成長がみえます、
ですから「凝縮ポートフォリオ」そのものを評価します。
Creative work
すべてのものはもっとよくなる。
これは事実です。
この世に完璧はないのですから。
自分の凝縮ポートフォリオを客観的に見ます。
もっと良くなるところを自ら見出します。
ここで飛躍的に向上、最良に迎える方法があります。
それは、たくさんの他の人の凝縮ポートフォリオを見るのです。
■ 評価の観点をもって
⒈テーマ、現状、課題解決の展開に至る論理的な全体の構成、
⒉ 課題発見から課題解決に至る内容そのもの
3、簡潔でわかりやすい文章、字体、色使い、図や表の表現
この3つを分けて見ます。
他者のポートフォリオを数多く一堂に俯瞰することで、
自分のポートフォリオの改良点がはっきりと見えてきます。
ポートフォリオは沈黙の対象物です、先生のように親切に教えてくれません、能動的に多くのものをどれだけ学びとれるかが評価の対象となります。
前回はそのために凝縮ポートフォリオギャラリーをしました。
今回は一人一人が凝縮ポートフォリオでプレゼンテーションします。
自分が提案する課題解決策を見せながら、
自分なりの「考え方」を伝え、その内容を説明してくれます。
構成や課題発見から解決への考え方、表現のコツなども説明しながら話してくれますから、
聞いている方も獲得できる量が違います。
その他者の話しをきているとまた新しい発想で自分のポートフォリオをより良くするアイディアが湧いてきます。
それは、内容ばかりでなく表現の工夫についてもおなじです。
文章を上からダラダラと書くのではなく
自分が伝えたいことを、箇々を完成させて、レイアウトするという
知の構成をする発想でするのが凝縮ポートフォリオのコツ。
7月12日
■ 凝縮ポートフォリオで一人ひとりプレゼンテーション
パーソナルポートフォリオで自己紹介をする時間を含め一人120秒のプレゼンテーション。全員がします。
プレゼンターとしてもオーディエンスとしても成長しよう
知のアウトカム
知の獲得、共有
○ プレゼンターは
90秒という短い時間で簡潔にわかりやすく伝える力が身につきます。
そのためには、短い時間でも・自分のプレゼンテーションの紙面表現をみて、さいしょにテーマ見て、この約束を果たす内容を伝えるためには、ここだけは!を俯瞰して、記しつける、現場、課題性、具体的な解決策、
と一つひとつの考えのかたまりごとに、見つめ、選んで行くのが大事。
○ オーディエンスは
聞きながら自己の成果のさらなるクオリティアップする考え出す
聞きながら、役立つことを獲得し手元のA4用紙に箇条書きしています。
他者から学べる力、また即時のメモ力を評価することができます。
○ 身につく力
自ら知を獲得できる力、それにより、自分の生んだ成果をさらに良くできる力
◆ どんな知的成果を生めるのか
◆ 自分をアップデートできる人か
◆ 課題解決に”正解”はない、を受け入れ謙虚に努力しつづけることができるか
◆ コンピテンシーに”正解”はない、を受け入れ、工夫を尽くし・進化し続ける意志
◆ 「結果」でなく「思考プロセス」を評価することこそ教育者のすること
写真【パーソナルポートフォリオで「他者に敬意」】
1) パーソナルポートフォリオにふせんをはります。
2) 自分が力尽くした箇所に付箋を借ります
3) シェアします
4) 感謝・賞賛カード差し上げます
*********************************************************
【鈴木敏恵の講義ープロジェクト学習の評価とは】
それが「凝縮ポートフォリオ」表現の鍵
★ リアルビジョン(完璧に近い望ましい現実の状態)を自分の前方に掲げ
意志も微妙な工夫もすべてもてるものロックオンしてそこに近づける
それが「凝縮ポートフォリオ」作成の鍵
■ 「この講義の評価についての考え方を改めて説明します。」
□ “結果”だけ評価は、日々の教育評価としてはふさわしくない
□ 選択答案は、正解が決まっているものにむいている
□ 教えた知識が頭に入っているか、を確認するテストはPC用であり人間がすべきことでは本来ない
□ 成長は変化、変容…ゆえに結果でなくプロセス評価が有効
□ ポートフォリオにはプロセスが入っている
■ 「課題解決力/コンピテンシー育成には”正解”はない」
□ 評価の対象:
□ 自分の目の前の現状からどんな知的成果を生めるのか
□ 自分のふるまいや成果を自分で見てよくできる力
□ 成果をもっとよくする、自分の成果に対しギリギリ最後まで追求する熱意と感性、最後まで知性を失わない人、それが教育のねらい
□ そのために他者から学びとる感性、ものの見方や考え方
□ 成長し続ける姿勢
【これまで獲得した経験で「未来を描く」】
MとTのふたつのプロジェクトで「ビジョン・ゴール」を描く方法を得た、今度はCプロジェクトで未来に向かいその獲得知を再現して使おう。
┌─────────────────────┐
過去、現在 で、ビジョン・ゴールを描く
現在、未来 で、再現性する
└─────────────────────┘
写真【自分の成果と他者の成果から学びとる】
■ テキスト『プロジェクト学習の基本と手法―課題解決力と論理的思考力が身につく』 テキスト117ページ
┌─────────────────────────────┐
Mプロジェクトのビジョン・ゴール
題 材:大学生・課題解決
目 的(ビジョン): 大学生(自分たち)の成長のために
目 標 (ゴール): 大学生に役立つ課題解決集をつくる!
〜情報活用と行動の提案〜
└─────────────────────────────┘
【次回提出…凝縮ポートフォリオ】
□ 現在版:進化した凝縮ポートフォリオの提出
□ 過去版:最良への書込みをした凝縮ポートフォリオの提出
□ パーソナルポートフォリオの表紙にゴールシートいれる「ゴールシート」
【次回用意…獲得知を未来へつなげる】
□ キャリアプラットフォーム フォーマット用意
□ 成長報告書 フォーマット用意
【次回…知の共有/プレゼンテーション】
「結果」でなく「過去から未来への思考プロセス」を評価するプロジェクト学習/ティーチング・ポートフォリオ/鈴木敏恵
知の再構築「プロジェクト学習の評価の考え方」
プロジェクト学習は凝縮ポートフォリオと成長報告書で評価する
Creative work :未来教育/新しい評価
◆ どんな知的成果を生めるのか
◆ 自分をアップデートできる人か
◆ 課題解決に”正解”はない、を受け入れ謙虚に努力しつづけることができるか
◆ コンピテンシーに”正解”はない、を受け入れ、工夫を尽くし・進化し続ける意志
◆ 「結果」でなく「思考プロセス」を評価することこそ教育者のすること
【鈴木敏恵の講義ープロジェクト学習の評価とは】
■ 「この講義の評価についての考え方を改めて説明します。」
□ “結果”だけ評価は、日々の教育評価としてはふさわしくない
□ 選択答案は、正解が決まっているものにむいている
□ 教えた知識が頭に入っているか、を確認するテストはPC用であり人間がすべきことでは本来ない
□ 成長は変化、変容…ゆえに結果でなくプロセス評価が有効
□ ポートフォリオにはプロセスが入っている
■ 「課題解決力/コンピテンシー育成には”正解”はない」
□ 評価の対象:
□ 自分の目の前の現状からどんな知的成果を生めるのか
□ 自分のふるまいや成果を自分で見てよくできる力
□ 成果をもっとよくする、自分の成果に対しギリギリ最後まで追求する熱意と感性、最後まで知性を失わない人、それが教育のねらい
□ そのために他者から学びとる感性、ものの見方や考え方
□ 成長し続ける姿勢
写真【自分の成果と他者の成果から学びとる】
■ テキスト『プロジェクト学習の基本と手法―課題解決力と論理的思考力が身につく』 テキスト117ページ
┌─────────────────────────────┐
プロジェクトのビジョン・ゴール
<<教科でTwitter活用プロジェクト>>
■ ビジョン:子どもたちが新しいメディアの特性を理解し
その教科へ意欲的になってほしい
■ ゴール:各教科等でツイッターを活かすアイデア集をつくる!
〜メディアリテラシーとともに〜
└─────────────────────────────┘
【次回提出…凝縮ポートフォリオ】
□ 現在版:進化した凝縮ポートフォリオの提出
□ 過去版:最良への書込みをした凝縮ポートフォリオの提出
【次回用意…獲得知を未来へつなげる】
□ キャリアプラットフォーム フォーマット用意
□ 成長報告書 フォーマット用意
【次回…知の共有/プレゼンテーション】
■ 講演 鈴木敏恵/フィンランド教科書展示
2012年8月18日 「未来教育プロジェクト2012 講演会」
フィンランド小学校
【リライト】
S) 日本の教育会では、いま子どもたちに知識を与えたり、わからせるのではなく、コンピテンシーを身に付けるようにいわれていています。日本では、コンピテンシーとは、自ら獲得した知識とかスキルを現実にいかせる力という感じなんですけれど、ユリウス君は、コンピテンシーというとどのようにイメージしていますか?
S) やりたいから、うまくできる。
Y) やる気がなくて、何かむりやりしても、結果はあまりよくない。と思います。
S) 能力は、頭のなかにあるわけじゃないですか、でもコンピテンシーは、それをやる、とか、できる、ということだから、その能力をいかせるためにも、やるぞ、とかそして、やるときには、もっとうまくできるし、という感じですよね。先生たちが、コンピテンシーを子どもたちに持ってほしいなー、って思ったら、どんな先生だったらいいと思う?
Y) やる気は、自分から発生しないと意味がないと思います。つまり、生徒を放っておくというか、生徒の自由に能力を使って、ベストをしてください、という感じです。その生徒が自分の能力を自分で超えるべきに励ますべきだと思います。
S) 能力を超えるべきにというは、すぐにできなかったり、困難があったりしても、自分でできるように、ということ?
Y) 自分の全力を使う。中途半端はあまり賛成できません。
S) コンピテンシーって、もともとただできるんじゃなくて、もっとよくするというか、最善でするというか、そういうニュアンスもあるよね。
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 【 関連 情報 】 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
■ 講演 鈴木敏恵/フィンランド教科書展示
2012年8月18日 「未来教育プロジェクト2012 講演会」
■ 書籍
書籍:『プロジェクト学習の基本と手法―課題解決力と論理的思考力が身につく』 (抜粋ページ)184~187P
■ web
フィンランドのユリウスさんと日本の先生たちとの交流 鈴木敏恵
■ 講演 鈴木敏恵/フィンランド教科書展示
【収録】2011年6月18日収録動画。<鈴木敏恵とフィンランドの若者ユリウスの対話>
【協力】 動画撮影・リライト:藤井基博/編集ほか:金野稔/写真撮影ほか:加藤由美
S) ユリウス君は、プロジェクト学習をフィンランドでやったけいけんはありますか?
Y) あります。中学校3年生のときに、先生がこういうプロジェクトをだしました。ふつうのアルミ缶から、数学的な面と、物理学的な面と、経済的な面を調べて、まとめることでした。正確には、数学のプロジェクトだったのですが、(アルミ缶1つとっても)社会的な内容もあるし、物理学的な内容もあるし、いろいろな分野の(知識を)使えて、おもしいなー、と思いました。
S) インテグレート(統合)して、数学は数学だけ、経済は経済だけではなく。
たとえば、物理でいうと、このアルミ缶の素材とか・・・?
Y) そうです、アルミの化学的な点から、どうしてアルミを使うのか、どうして鉄を使わないのか。どうして、アルミ缶がその形で、どうしてもっと高くないか、どうしてもっと太くないか
S) 円筒形なら数学だし、社会的には流通とか?
Y) そうです。アルミはどこからもらいますか?、アルミのリサイクルはできますか?、どうできますか?、などのことを調べました。
S) それは、論文みたいな形でだすの?
Y) そうです。基礎研究のようにまとめて、先生にだします。
S) 制限があるわけですね。そうすると大事なことは、そのなかに入っていないといけないですよね。量がたくさんあっては、だめということですよね。そして、先生は、それをどう評価するのでしょう?
Y) 評価は、まず、
・書いてあることが、正しいか。
たとえば、数式が誤っていたら、減点になるでしょう。S) わかりやすいということは、ロジカルシンキングというか、話の組み立てが、理解しやすいとか?
Y) そうです。たとえば、はじめは「アルミは、どこからきますか?」そして、「リサイクルの方法」。これが、逆だとおかしいですよね。まず、手に入れて、捨てて、リサイクルするのが順番でしょう。
S) なるほど、おもしろいね。だから、テキストのチェックではなくて、知的に知識や情報を構築する必要がありますよね。そして、それはたんに調べたことではなくて、クラス中がそのテーマでやったとしても、一人ひとりマイテーマはちがうわけですよね。アルミ缶の「何」について?
Y) 研究の結果がどういう形で書かれるか、人によってちがうと思います。
S) 全員違うものね。そして、コンピュータや新聞をみたり、このアルミ缶だけを見て、書けるわけではない。
Y) そうです。インターネットを使ったり、実際のアルミ缶を持ってみたりします。
S) こうやって、見たり、さわったり、たたいたり、リサイクルの印がついているな、とか生活のなかで、とかね。何かを学んだり、何かを追求したり、プロジェクトって、無から有を生みだすようなところがあるわけじゃないそして、正解があるわけじゃない
Y) そうです。プロジェクトというのは、実は、向き不向きがあります。最初は、暗くて、どうしたらいいのかなっと思って、どんどんプロジェクトを進めて、いろいろ情報を集めて、そのすべてを組み合わせて研究とか解決とかその人の(テーマに)なっていくでしょう
S) すごいね。これ1つは、ただのアルミ缶じゃないですか。これ「アルミ缶」だけじゃ、目標にならないよね。どういうのが、具体的に目標なの?
Y) それは、たとえば、さきほどのテーマなら、アルミ缶の経済的な、数学的な、物理学的な場面を研究してまとめなさいということでした。
S) 目標も自分で考えるし、そこまでのプロセスもだんだんと情報や考えたりしながら、明らかになっていく。最後に、まとめるというのも、たんに長い文書をまとめるのではないんでしょ。
Y) この研究のいちばん大切なことは何か。そういうまとめですね。
S) プロジェクト学習は、自分をもっていないとできないじゃないですか。それは、自分の考えをもっていないと、できない。先生のいうことを従順に聞くだけじゃ、なかなか、、えー、どうしたらいいの? このアルミ缶? 先生、わたし、何したらいいの?ってなってしまう。
Y) そうです。先生に教えてもらっているだけではなくて、自分で習う必要があります。習うことは、自分の責任です。先生がただの指導者です。
S) このプロジェクト学習における8枚のアウトカムは、このなかに情報の根拠みたいなことはないの?
Y) 出典のことですね。出典がないと、ふつうは0点になります。
S) 内容がすべてよくても、出典がないと、0点になっちゃうんだ!
Y) 自分で書いた評価なら、出典はなくてもいいのですけれど、科学的な研究だと、出典がないとこれは、どこからとったのか、わからないからやりなおしをしてください。と、ぜったいにいわれます。
S) プロジェクト学習は、ある意味、社会的な学習。だから、科学的であり、社会的であり、いつどこで、それが起きたのか、必ずそれを添えないと、ロジカルシンキングもすべてが、はじまらないし、崩壊してしまう。だから、ユリウス君と話すと、いつも「わたしは、こう思います。なぜならば・・・」と必ず根拠、エビデンスをお話するので、クリティカルシンキングや、メディアリテラシーなど、フィンランドの教育の成果かな、といつも感じています。
||||||||||||||||||||||||||【 関連 情報 】 ||||||||||||||||||||||||||||
■ 講演 鈴木敏恵/フィンランド教科書展示
2012年8月18日 「未来教育プロジェクト2012 講演会」
■ 書籍
『プロジェクト学習の基本と手法―課題解決力と論理的思考力が身につく』(抜粋ページ)184~187P
■ web
フィンランドのユリウスさんと日本の先生たちとの交流 鈴木敏恵
フィンランドのマリッカさんに聞くプロジェクト学習 鈴木敏恵
■ 講演 鈴木敏恵/フィンランド教科書展示
そのことに対して、フィンランド人である、あなたはどう思いますか?
Y) 考えないことは何ですかもし誰かが、考えることは嫌いだ。といったら、すごくおかしいと思います。考えるのは、何なんでしょう?
S)酸素みたい?
Y) 考えないことは、何なのか、すごく迷います。
S) 考える力を身に付けよう、と教育でよくいうのですよ。だけど、考える力は授業のなかで身に付けるのではなくて、何を見ても、何を聞いても、これは何かなとか、これはなぜかなとか、どんな意図があるのかな、とかこの世は知の果樹園にいるようで、成長したい、やりたいと思っているからこそ 知りたいとか考えるってことが近くにある気がします。
Y) 考えるっていうのは、好奇心が重要だと思います。 どうして? なぜ? ということを聞いてその、もっといろんなことを知るようになれば、考えるでしょう。そして、好奇心があって、たとえば、僕はただの中学生で、これ以上できない、というのはおかしいです。
S) どうしておかしいの?
Y) 自分にそういう限界をつけるのは、意味がないと思います。
S) 限界ないしね。
Y) ただの中学生とは
S) それは、きっとそういう中学生がいたら、まわりがちょっと否定的なことをいったり合っている、合っていないとかジャッジしてしまったりして、その子が考えるのを嫌いになっちゃったりする自信を失っちゃったのかもしれないよね。 もったいないよね。
S) そうか、考えるだけじゃなくて表したり、出したりしたら、見えるっていうことですよね。考えるっていうことは、好奇心っていったじゃない、考えるっていうのは、あれはなぜだろう?とか知るとか、まさしくリンゴを捥ぐみたいに情報を自分のなかにいれて、考えるとは知と知を結びつけて、何らかの答えを生みだすということじゃないかな、と思うんです。考えることと情報は関係していると思うんだけどどう思う?
Y) 情報っていうのは、データというイメージがします。情報とは、この机は黄色です。これは情報です。どうして黄色なのか?何のペンキで塗ったのかな?
そのわからないのは、情報を使うということではないでしょうか?
S) フィンランドに限りませんが、情報を知識に変える、という言い方をします。だから、ただのインプットじゃなくて、自分のなかの新しい知識と、既存の知識とカチって、ピピピピピって、あーってこんな感じかな。
Y) 情報はもともと頭にもっていないと前から持った情報がないと知識がどういう変化がおこるのか情報が知識を作ります。
S)日本では、虫食いとか。虫食いわかる?
Y) マル、バツ。
S) そうマル、バツ。とかここに何かいれなさいとか5つから選ぶとか。フィンランドは記述式が多いじゃないですか
Y) すべてそうです。
S) そうなんだ!多いとかじゃなくて、すべてそうなんだ。90%の感じですね。書くっていうのは、考えないと書けないよね。
Y) そうですね。考えずに書いたら、どうなるかなって。
S) コピペって、入れてすぐにだすんじゃなくて、インプット・アウトプットじゃなくて、インして、熟成したり、発酵させて、ああかな、こうかな、ってして、アウトプットという感じよりアウトカムという感じ?なんか実りって感じ。
Y) たとえば、教科書があって教科書をちょっと変えて書いても先生からただ写したんじゃないかって。いうかも知れません。そして、ただ数学の場合は、
テストにでる問題は、いつも初見です。教科書に載った問題は、絶対にありません。
S) 教科書のなかに、よく関連する本を読みましょうとかよくでているよね。1個のものに対して、多面的にとらえて、獲得した学びを普遍的な、本質的なものに変えようねっていうような感じの教科書になっているよね。だから、オススメの本とか関係する知識とか、この単元の終わりの方に書いてあるよね。
Y) そうです。もっと知りたかったら、この本がオススメです。とくに国語の本には、そういうページが多いです。
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■ 講演 鈴木敏恵/フィンランド教科書展示
2012年8月18日 「未来教育プロジェクト2012 講演会」
■ 書籍
書籍:『プロジェクト学習の基本と手法―課題解決力と論理的思考力が身につく』(抜粋ページ)184~187P
■ web
■ 講演 鈴木敏恵/フィンランド教科書展示
S)フィンランドに二度行って、教科書を手に入れました。
たくさんあるんですけれど、これらは、ユリウス君が使っていた教科書です。
これは、4年生のときの教科書です。めくります。
めくりますと、単元があって
たとえば、これをピューッと見て、これは何て読むの?
Y)これは、劇をするプロジェクトです。
S)発音は何て言うの?
Y)プロジェクト
S)それフィンランド語?カッコいい
Y)これは、アニメーションのプロジェクトです。
S)こっちは?
Y)辞書です。
S)何かやったり、生みだしたり、コンピテンシーっていう感じよね。
Y)どうできるか。知識を得て、能力を得て、
S)その前にこのプロジェクトが下にあって、その前に、本とか文章とかあって、
終わりの方に、プロジェクトで出してみようみたいな感じなんだよね。
入れっぱなしじゃないんだよね。
Y)プロジェクトには絶対に「関係」があります。この辞書の場合には、フィクションとノンフィクションがあります。
S)フィクションとノンフィクションの辞書をクラスで作ろうみたいな
って感じでやっているんだよね。これはちょうど授業を見させていただいて、
非常にユニークで楽しい授業でした。
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■ 講演 鈴木敏恵/フィンランド教科書展示
2012年8月18日 「未来教育プロジェクト2012 講演会」
■ 書籍
書籍:『プロジェクト学習の基本と手法―課題解決力と論理的思考力が身につく』(抜粋ページ)184~187P
■ web
■ 8月1日(水)安房国語研究会
テーマ「言語活動の充実とプロジェクト学習〜日本とフィンランドの国語科教科書を手がかりに」
対 象 千葉県安房国語研究会会員約100名(小学校60名中学校40名)
講 師 鈴木敏恵 シンクタンク未来教育ビジョン 代表
協力者 永島俊之(館山市立九重小学校)
7月26日 ラスト授業:教師は、子どもたちのよき未来のために…
成長報告書は
「何のために」書くのか…
◇ キャリアプラットフォームの書き方の説明
◇ 成長報告書の書き方の説明
◇ お知らせー未来教育プロジェクト2012 8月18日
◇ オススメのポートフォリオをどうぞ紹介してください。自薦他薦ok
◇ 凝縮ポートフォリオを各自ダウンロードして活用するといいと 説明
◇ 東日本大震災の視察報告プレゼンテーション15分
・生きる力を子どもたちへ
・考える力こそ、生きる力
・自分でかんがえ、判断し、行動できる教育
・普段から意志ある学びを
・それでも、何かあったら一年生や2年生や幼き存在は教師にかかっている
・階段、防火戸の潜り戸、浸水や津波は垂直避難…教師や大人の判断で子どもの生死さえ。
・教師は、子どもたちのよき未来のために…
・たくさんの知を身につけ、自らを成長させ続けよう。
◇ フィンランド教育プレゼンテーション20分
・教師採用面接時にポートフォリオ
・教師はクリエータ・チャレンジャーであれ!
◇ ラストメッセージカード
中郷さんに感謝
みんな! 楽しい木曜日を、ほんとうにありがとう!あなたたちの未来に幸多かれ!