March 2012  |  01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

防災教育や災害対応の情報共有            鈴木敏恵



 日本教育新聞
     3月



防災教育や災害対応の情報共有









津波、地震、台風など日本ほど災害の多い国はありません。そこに学校はどう対応したらいいのか、子どもたちを守るため積極的な防災教育をどう推進したらいいのか、ここに対し有効なのは、現場の教職員、校長や教育委員会、保護者など体験者の活きた話しです。例えば、東日本大震災の発生時、実際にどう行動したのか、あるいは出来なかったのか。学校が長期避難先となったときの運営のポイント、地域の人々やハンディのあるお子さんへの対応、また子どもたちが生き残れるための防災教育とは…等々311以降、多くの現場の声が日本教育新聞などで伝えられました。そこから得られる具体的な対応や経験談は、おなじ教育者として共通する使命感をもつ学校経営者には非常に役立つものであったとおもいます。

 国の中央防災会議でも防災教育の推進や避難施設として学校の役割、必要性が盛り込まれています。今後も教育者の価値ある知やアイディアを情報共有しつつ、実践知としての防災教育や災害対応の知恵が共有されていくことを大事にし、私自身も役立ちたいと願っています。

中央防災会議専門委員・シンクタンク未来教育ビジョン 鈴木 敏恵

◆ 鈴木敏恵:防災教育情報

朝日新聞 高知

高知新聞

宮城県仙台

訪問看護師と防災


中央防災会議「災害時の避難に関する専門調査会」報告書

 

中央防災会議「災害時の避難に関する専門調査会」
http://www.bousai.go.jp/3oukyutaisaku/saigai_hinan/index.html

【報告書の22ページに「防災教育」の記述がされました】
抜粋 ○「目の前の現実」から確かな情報を獲得
   ○ 自ら優先順位を判断し行動できる自立した人間 
   ○ 学校教育の中で防災を一つの教科として位置付けるなど
   ○ 判断力や行動力を身につけるための防災教育に一層取組む 
     詳細は次ページ

★ 防災教育を<未来教育プロジェクト>で推進しよう!いままでの「避難訓練」だけでは足りない(日本ではじめて体系的に行われた防災教育」)

http://www.isad.or.jp/cgi-bin/hp/index.cgi?ac1=IB17&ac2=71winter&ac3=2716&Page=hpd_view

┌───────────事前学習  防災教育 避難訓練○──┐

家の中 3.11地震 

http://www.youtube.com/watch?v=9bEQ0uluC44

 

病院−機能保持をめざして

http://www.youtube.com/watch?v=K3Irmiiw8o4

 

病院−都市施設の機能保持

http://www.youtube.com/watch?v=p07UiCjutks
└──────────────────────────────┘


» read more

3月22日<指導薬剤師・大学教員のための薬学生病院実習ポートフォリオの手法>

<<< 指導薬剤師・大学教員のための薬学生病院実習ポートフォリオの手法 >>>

 当院では、今回の薬学生実習の指導にあたり、シンクタンク未来教育ビジョンの鈴木敏恵先生にご指導をいただきながら、ポートフォリオ・プロジェクト学習を行なって参りました。 薬学生の長期実務実習もいよいよ最終日に近づいています。「薬学生に患者さんを中心に体系的に学んでほしい」「意欲を持った誠実な医療人になってほしい」という願いをもって、日々、薬学生実習をおこなっております。
 学生3名は、現在テーマポートフォリオに取り組んでおり、その再構築の方法、自ら学びつづける学生・医療人になるための成長(成長シートの書き方)、指導者と大学の先生と学生の3者によるコーチングなどを、3月22日 鈴木先生に来院していただきご指導いただく機会をいただきました。 病院薬局長/診療技術部長 藤井 基博 http://d.hatena.ne.jp/MotoNesu/

 日時:2012年03月22日[木] 15:30-17:00
 講師:鈴木敏恵先生(シンクタンク未来教育ビジョン)
           http://www.suzuki-toshie.net/
   内容:
  1)薬学生の再構築したテーマポートフォリオ「A3サイズ」
  2)成長シートの書き方
  3)指導者と大学の先生と学生の3者によるコーチング

見学希望受付:若干名
    (これまで鈴木敏恵先生の講演会や著作などでポートフォリオや
     プロジェクト学習を学び基本的なことを会得されている方に限ります)

 要事前申し込み:
見学希望される方は、以下までメールにて「氏名、所属、職種」を添えて申し込みをしてください。メールの件名「指導薬剤師・大学教員のための薬学生病院実習ポートフォリオの手法参加希望」メールアドレス mthrfji0130sis7@gmail.com

「知の果樹園」:銀の食器を磨くかのように…

 敬意



















大阪の学校へ講演に向かう早朝の駅。

まだ雑踏もざわめきもない早朝の大阪の駅。殆ど人がいない。黙々とホームの手すり、案内表示など、隅から隅へ一切手を抜かずに雑巾で丁寧に拭く掃除をしている人の仕事に見入る。

淡々と丁寧に仕事をされていました。誰が見ていなくともほんとうに丁寧に。まるで自分の家の食卓の上を拭くかのように、あるいは誇り高く銀食器を磨くかのように…。私もあんなふうに仕事をしよう、生きよう。胸にぐっときたシーンでした。あの人は私をしらないし、私も知らない出会い。でもいまの私にとても大切なことを教えてくれました。

鈴木敏恵の「防災」プロジェクト学習等推進の展開




写真は、鈴木敏恵企画指導
               「高知 市民防災プロジェクト」2012
               凝縮ポートフォリオ[地震・津波への行動提案集]

防災教育/鈴木敏恵
2000年 文部省大臣官房『学校施設整備指針策定調査研究(小中学校編)部会委員』  
            (「学校の体育館に避難所としてのインフラを」を提言)
2002年 内閣府/中央防災会議「防災に関する人材の育成・活用専門調査」委員  
2002年 日本初の防災プロジェクト学習/高知市立大津小学校にて実施  
2003年 著書「ポートフォリオでプロジェクト学習!地域と学校をつなぐ防災教育」教育同人社  
2004年 岐阜市立小中学校「防災プロジェクト」指導講師  
2005年 NHKテレビ「視点・論点」にて「命を守る防災プロジェクト学習の推進」を提案  
2005年 ヘラルド・トリビューン紙/オピニオン欄「防災教育をはじめよう」  
2005年 著書「未来教育ポートフォリオ/防災プロジェクト 地震からこの町を救え!」学研  
2007年 横浜市教育委員会『防災チェックシート、小学校用、中学校用』作成協力  
2008年 総務省消防大学校「幹部科・火災調査課」講師   
2008年 総務省消防庁国民保護・防災部防災課『防災教育に関する懇談会』  
2009年 文部科学省防災教育支援事業「新居浜市小中学校における防災教育」指導講師  
2009年 国土交通省/気象庁交通政策審議会第12回気象分科会臨時委員  
2010年 千葉県教育委員会/地域・学校防災教育セミナー『プロジェクト学習で新しい防災教育を!」  
2010年 島根県教育委員会/防災教育実践講座(島根県立教育センター 能力開発研修)  
2011年 西条市教育委員会「集中豪雨」教員研修 企画指導・コーチング  
2011年 内閣府中央防災会議「災害時の避難に関する専門調査」委員  
2011年 主催:JICA/トルコ国民教育省(教育研修局、初等中等教育局教育委員会、大学)        
    「新しい防災教育の授業設計と教員研修について」講義  
2011年 論文:特集 災害と地域ケア ─訪問看護師に提案─ポートフォリオ活用と        
    「防災ハザードマップ」による地域連携/医学書院「訪問看護と介護」  
2011年 主催 文部科学省・島根県教育委員会
      「プロジェクト学習・ポートフォリオ評価を活用した防災教育」  
2011年 東北大学にて東日本大震災地域の高校生「未来への願い」発表への支援  
2011年 高知市・市民防災プロジェクト「地震・津波」昭和小校区/企画指導・講師  
2011年 論文「子どもの自律的な防災行動を育むプロジェクト学習とコーチング」慶應義塾大学出版会 | 教育と医学  
2012年 西条市教育委員会「集中豪雨」防災教育教員研修/企画・講師  
2012年 内閣府/中央防災会議「防災に関する人材の育成・活用専門調査会」委員
2012年 3月 朝日新聞オピニオン欄「市民防災プロジェクト・学校で防災教育を」
2012年 予定:9月徳島県教育委員会 講演会「自ら考え、判断、行動できる力の育成」
2012年 
予定:11月宮城県小学校校長会研究協議会石巻大会 講演会
     「子どもの自律的な防災行動を育むプロジェクト学習」


2012年3月7日 朝日新聞オピニオン「市民防災プロジェクト・防災教育」



2012年3月7日 朝日新聞(全国版)オピニオン

記事全文は朝日新聞デジタル版にアップされています。
http://digital.asahi.com/info/price/index.html

鈴木敏恵の提言キーワード

◆ ハザードマップで津波の浸水地域などは分かるしかし実際に行動できるかは別
◆ まずは自分が住む町や移動空間を知ること
◆ 「高知 市民防災プロジェクト」サポート
◆ 自分たちで集めた情報や写真を盛り込んだ「地震・津波への行動提案集」

◆ 離れた指定避難所を目指すより、あえて海の方向にある近くの高層ビルに行く決断
◆ 災害は二つと同じ状況はなく、自分で現実を見て意思決定できる主体性が必要

◆ 地震は子どもが1人のときにも起こる
◆ 命を守るためには、自分で判断する力をつけることが必要
◆ 知識ではなく考える力が身につく防災教育を小学校から。

◆ 災害への対応や備えなどを学ぶことで、分析力や思考力、判断力
◆ 自ら考え決断できる力が身につく防災教育、一つの教科として存在してもいい
◆ 自ら考える力や知識の活用力、探求を鍵とする新学習指導要領にも合ったもの

◆ 地震、津波、台風、集中豪雨、火山噴火など、日本ほど多様な災害が起きる国はない
◆ 防災教育や防災対策を通して得られた知識や取り組みは、いずれ国際貢献にも生かせる
  http://miraikyouiku.jugem.jp/?eid=10

「ポートフォリオの種類と目的」および「ポートフォリオ評価」について



「ポートフォリオの種類と目的」および評価について

 実際にポートフォリオを導入する大学教授の方よりポートフォリオを生かす評価について 質問がありましたので、広く共有するためにここにアップします。鈴木敏恵。


◆質問「ポートフォリオにはどんな種類がありますか?」

3つの種類があります。図参照。


◆質問「パーソナルポートフォリオ」を評価に使おうとおもいますがどうしたらいいのですか?

パーソナル(人間・個人)ポートフォリオは、教師、指導者などが総括的評価(点数や優劣可、付加など)するものではありません。
してはいけないものです、その人(人間・個人)に総括的評価(点数や優劣可、不可など)ことはありえないからです。


科目で使うのはテーマポートフォリオです。「科目」であれば、最後に総括的評価(点数や優劣可、不可など)を伴います。科目にはテーマがあります。学生たちはテーマに対し自分なりの課題を見出しそれを追求します。(目標を決め、その達成へ向かうということです)つまりプロジェクト学習です。ここには「テーマポートフォリオ」です。

◆質問「どんなものがプロジェクト学習のポートフォリオには入っていべきですか?」
プロジェクト学習は、一人ひとりが自分の明確な目標(テーマ)をもちそこへ向かうフェーズをもちます。そのフェーズごとにおのずからポートフォリオに入っているべきものは存在します。その中身については

新刊『課題解決力と論理的思考力が身につくプロジェクト学習の基本と手法』176ページに書いてあります。ぜひ見てください。

紀伊國屋書店
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/9784316803500.html

「大学を考える」
http://univlog.jugem.jp/?eid=2420
1
pagetop