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 未来教育 <キャリア教育ポートフォリオ導入手法>  2005年連載より 鈴木敏恵

 

小中学校における職場体験を価値あるものにしょう!

〜やりっぱなし体験学習にしないために〜

 

(今から12年前に連載したものです。)

 

                  キャリア教育設計指導/ 鈴木敏恵

 s-toshie@ca2.so-net.ne.jp

                    未来教育デザイナー

             

職場体験にいたる前に、自分や社会への見つめ自己紹介用パーソナルポートフォリオをつくる。職場体験のはじめに、「動機と自己紹介」「出来るだけお役に立ちたい」気持ちとともに「私は、この仕事に必要な力と、この職場が一番大事にしていることは何かを発見するために来ました。」と伝える。このことで、受け入れてくれる職場のみなさんや事業主の意識も深まり、一層いい体験ができるはず。体験後は体験報告シートを作成、事業者へ感謝を成果、成長をつたえる。これらすべての軌跡をポートフォリオへいれ継続的なマイキャリアポートフォリオとする。

 

 

■キャリア教育につながる職場体験にする基本フェーズ

 

機/場体験前に、「自分・社会を見る」  

 

供/場体験中に、「職場・仕事を知る」

 

掘/場体験後に、「フィードバックし、共有する」

 

 

 

準備

1 「パーソナルポートフォリオ」

2 「(事前に提出しておく)自己紹介シート11

3 「目標にAが書かれたアクションシート16

4 「目標にBが書かれたアクションシート16

5 「体験報告シート12

 

 

 

 

 

 

機/場体験前に、「自分・社会を知る」

 

  (1) 自分発見ポートフォリオをつくり自分を知る。

      自己表現の向上。自分紹介がうまくなる。自尊感情を高める。

      (2)自己紹介シート記入し、体験先に、事前に

 

 

 

 

供/場体験中に、「職場・仕事を知る」

 

職場体験では次のA,Bを発見するという目標をもって行く。そのためにアクションシートを活用する。アクションシートは2マイ使う。おのおの以下のAとBを書き持参する。職場で得たことがあればそのばでアクションシートに書く。これらは目に見える職場体験で得た成果のひとつとして、帰校した際、生徒同士でシェアする。

 

この仕事に求められる力とは何かを見つける!    たくさん見つける。

 

例えば、「几帳面な力」「すぐに電話に出る力」「整理整頓の力」など

 

B この職場が一番大事にしているものは何かを見つける。   1つ見つける。

 

例えば「大工→道具を大切にする」「設計事務所→図面を大事にする」「八百屋→野菜の鮮度」など

 

 

 

掘/場体験後に、「フィードバックし、共有する」

 

体験後は、各A、Bシートをまとめるとともに「体験報告シート」を書く。

それを、まず事業者へお礼の手紙とともに提出するともにそれを共有する。

 

 

 

 

これらすべてと今後に継続するキャリアに関係する資料や成果を一元化し、

<キャリアポートフォリオ>として、将来にわたり(進学後も)継続する。

 

A   <体験>しっぱなしになっていない?

<未来教育プロジェク学習>で実践するのが成功の鍵!

無目的に体験学習をしないこと。目的、目標を明確にもっていくことこと。

 

成長につながる戦略が必要。成長のためには「意志」がいる。

意志を持つためにはミッションを感じる「目的」がいる!

 

体験しっぱなしにならないように、きちんと評価を導入する。評価するためには照らし合わせる「目標」がいる。評価の観点が、「挨拶ができたかどうか」とか「がんばったかどうか」ではだめ。評価には、成長につながる明確なねらいが事前にあることそして、その到達が書かれていることが大事だ。

 

 

 

B  <体験学習>ってほんとうに体験しているの?

<真剣に考えながら見ること>で「価値ある成長」!

小中学生の職場体験では、実際その仕事に直結するような仕事体験はできない。しかし、発見や観察はできる!

 

職場体験を価値あるものにするためには、「目を皿のようにして師匠の仕草・行動・セリフ・目つきなどを観察すること」そして、上記の,鉢△鯣見することだ。

 

資格や給料などは、インターネットで調べれば分かることだ。インターネットで調べられないことを、体験学習でねらうようにすること!

 

 

 

 

 

C  <小学校、中学校、高校>でほんとうに連携しているの?

<ポートフォリオ>で小中高で連携キャリア教育が可能!

小学校と中学校と高校、進学、などなど分断することなく、キャリアの一元化がされることが必要である。ここにポートフォリオが活きる!

 

小中高等学校の体験学習のキャリアを一元化するのは子ども自身。それを叶えるのがポートフォリオ。彼らにポートフォリオ活用をしっかり伝えること。

 

 

 

 

 

     D    ポートフォリオの導入手順 

 

 

  機 屮僉璽愁淵襯檗璽肇侫リオとは」を知る 

  供 屮僉璽愁淵襯檗璽肇侫リオの目的と効果」を理解する

  掘 屮僉璽愁淵襯檗璽肇侫リオ作り方のルール」をつかむ

    「パーソナルポートフォリオ」にキャリアを入れていく  ★

テキスト ボックス:     「パーソナルポートフォリオ」にキャリアを入れていく  ★ 

  后 崋分のコンピテンシーや特徴」を見いだす

   ポートフォリオを再構築し「凝縮ポートフォリオ」をつくる

   「凝縮ポートフォリオ」を未来に活かす!        ★

 

 

 機 屮僉璽愁淵襯檗璽肇侫リオ」とは       

 ポートフォリオとはもともと建築家やジャーナリストが自分の作品などを綴じたファイルをさします。パーソナルポートフォリオとは、「その人」が伝わるものが一元化されたファイル。建築家でもある筆者が提唱し現在全国に広がり若者達の就職やAO入試、自己推薦などの進路を次々に成功させている。

 

 

□ 正確かつ具体的な自己紹介ファイル、個性や考え方が見出せるファイル

□ 能力やスキルがすっきり分かる学習歴、仕事歴ファイル

□ 個性やセンスが伝わる作品歴、活動歴、実績歴ファイル 

□ その人のこれまでの歴における成果や記録、そのプロセスが見えるもの

□ 能力やセンス、表現力などが示せるもの

□ 推薦状など公的な価値をもつ評価も入っている経歴ファイル

 

 

 供 屮僉璽愁淵襯檗璽肇侫リオの目的」       

 その人の能力や個性やスキルや生き方なども発見することができるパーソナルポートフォリオは採用面接のときだけでなく様々な役に立ちます。以下にそのよさや価値をお伝えします。

 

 

   □ 個性や能力を見いだせ自分にあった「進路選択」に役立つ

目的 □ 自信が湧き、自尊感情が高まり「ポジティブ思考」になる

   □ 自分の考えや思いを表現でき理想的な「自己紹介」「面接」ができる

 

 

 供 屮僉璽愁淵襯檗璽肇侫リオ」の効果       

 

 

  ● <自分を伝えること>がグンとうまくなる            

手ぶらでする自己紹介なら「鈴木敏恵です、学校は○○です。」で終えてしまうところを、ポートフォリオを作った経験があると自信を持って「私は、○○が好きです、その成果はコレです。もう○年も続けて○○をしています、○○が得意です。○○は〜」というように自分のことを具体的に積極的に伝えられるようになります。

 

  ● <誇り>や<自信>がもてる                  

ポートフォリオをつくってみることは、この世にたったひとりしかいない「自分という存在」を認め 自分を信じるきっかけになります。成績がよくても自信がなく自己の存在を否定しがちな人が目立ちます。自分のマイナス探しではなく、プラスを見出し、それに関する様々なものを自分でひとつひとつ綴じていくポートフォリオは自分の価値や自信を感じる素晴らしい効果をもちます!

 

  ● <個性><長所>を発見できる                      

「苦手な科目」や「下手なこと」は誰にでもあります。多くの場合、それは進路選択の道を狭めると考えられています。しかし、ポートフォリオからは出来ないことではなく、「出来ること」や「その人の強み」や「いいところ」を見出すことができます。「個性を伸ばす」とは、自分の得意や強みを発見し、そこに栄養を注いで決定的な強みにしていくことここにポートフォリオ評価の前向きな発想が活きます。

  ● 将来の<進路選択>に役立つ                         

将来を考える時にも、ポートフォリオをパラパラとめくり俯瞰し見ながら考えると役に立ちます。自分の軌跡や成果が入ったポートフォリオを見ることは、もう一人の高次の自分が自分を見る(メタ認知)行為なのです、それは根拠と意欲がともなう確かで前向きな進路選択を叶えます。

 

  ● 一人ひとりの個性を活かした仕事や就職がかなう        

進路は偏差値や成績で決めるのではなく自分の個性や能力を活かせる選択をしょう。自分の個性や特技を生かせる日々は、何にもまさる心満ちる人生となるはず。まして、いま時代は平均点的ないい人や、まんべんなくなんでも出来る人を求めていません。他の人にはない、強い切り札やオリジナルな個性を持つ人を求めているのだから。ポートフォリオでそれを示すことができます!

 

  ● 「推薦」するときに根拠が見える                

先生や指導者にとって、「その人のことがわかる」ということはとても大切です。その人を進路先へ推薦するとき「この人は根気があり、また緻密な行動ができる人です」など具体的に推薦文を書いてあげたい。それは根拠が無いと言えません、ここにポートフォリオの存在は活きます。

 

  ● 「学習」や「体験」の「成長プロセス」が見える        

学生は看護実習体験で大きく成長します。しかし体験先の職場へ先生が同行しずっとその様子を見ていることはできません。ここに役立つのがポートフォリオです。社会で働いてみた感想やその時の様子の写真、訪問先とのふれあいが伝わるコメントや手紙などが入ったポートフォリオはその様子を伝えてくれます。

 

  ● 「キャリア」や「学習」の自己管理/マネージメント       

大学で学びが終了することはありません、インターネットや生涯学習センターやカルチャースクールなどで継続しつづける、また様々な経験を積み成長する。このキャリアをマネージメントして、自分の未来へ活かす責任や役割は自分自身が担っている。生涯に渡りキャリアポートフォリオが不可欠です。

 

  ● 一人ひとりの個性や実力「コンピテンシー」で評価できる    

ポートフォリオには、知識や学歴、資格ばかりでなく、その知識を活かせる力、コンピテンシーを証明するもの、例えば看護実習のときの患者さんからいただいたメッセージカード、中学生のときから続けている手話ボランティアなど社会貢献の写真などがあり面接担当者がおこなう評価に活きます。

 

  ● コンピテンシーを証明するエビデンスとエピソード」が見える 

 その人の能力や実力を証明する「エビデンス」やその人の性格や人格がかいまみられる「エピソード」がポートフォリオにはたっぷり詰まっています。 

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