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新刊N 連載8 : 組織主体の「eポートフォリオ」 /ポートフォリオ教育・ プロジェクト学習   鈴木敏恵

鈴木  今ポートフォリオを導入する組織が増えています、その成否ははっきりしています。それでスタッフの成長へのモチベーションがアップしたかということです。

 組織のためにスタッフの研修歴などの情報管理するポートフォリオは、意志ある学びを促進したり、未来へワクワクすることや他の人と価値ある経験を共有し成長すると言うような、最も大切なポートフォリオの持つ効果をあげているとは言えません。

 

 組織における「eポートフォリオ」の導入も珍しくはありませんが、そのシステム設計のあり方から、個人のためのポートフォリオではく、組織が個人を管理するためのものになりがちです。またクリティカルラダーなど院内研修は、データ化されますが、自己申告を綿密にしない限り、組織以外ででの価値ある成長や学習行動はそこに含まれません。しかし現実には、多くの人は自らの意志で、組織外の研修も積極的に参加していますし、書籍や専門誌、研究論文などを書いたり読んだりでいます。様々な気づきや価値ある経験を日々の仕事や出会いでしています———— ここが入ってこそ本当の個人の成長への軌跡となります。

 

 

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鈴木敏恵 すずき・としえシンクタンク未来教育ビジョン代表、教育デザイナー(Architect/設計思想)。一級建築士。「意志ある学び―未来教育」をコンセプトに、プロジェクト学習、ポートフォリオ、対話コーチングなどを融合させた次世代教育の設計思想から実施を全国展開。主に教育界、医学界へ新人教育、指導者育成、教育構想のコンサルティングを行う。公職歴に内閣府中央防災会議専門委員、千葉大学教育学部特命教授ほか。主な著書に『AI時代の教育と評価』(教育出版.2017)、『アクティブラーニングをこえた看護教育を実現する』(医学書院.2017)、『キャリアストーリーをポートフォリオで実現する』(日本看護協会出版会.2015)など。http://suzuki-toshie.net/profile/

 

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