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新刊N 連載5 :ポートフォリオで知とプロセスの共有   /ポートフォリオ教育・ プロジェクト学習   鈴木敏恵

 ポートフォリオから見えるものは、結果だけではなく、経験によって得た知恵、暗黙知を蓄積していくプロセスです。このプロセスを共有することこそが、後に続く人の学び、ひいては組織全体の成長につながると思います。ポートフォリオは暗黙知を顕在化させ伝えることを果たします。結果ではなく、プロセスのシェアが最も価値があり、面白いところだと思います。

 

 成長したい人はプロセスに興味を持っていて、「どうやったの」「どうやったらそんなうまくいったの」と知りたがっている。物事の本質や普遍性はプロセスに潜んでいます。ポートフォリオのページをめくることで、そのプロセスをシェアすることができるのです。

 

 

K「新人は先輩からもっと話を聞きたいと思う。しかし、この暗黙知は言語化が難しいため、うまく共有できないのです。ポートフォリオとプロジェクト学習は、そういう個々の暗黙知を顕在化し、「知の共有」につなげます。今日の新人看護師の発表を聞いても、先輩たちのエッセンスやコアになる言葉がちゃんと浸透しているのを感じました。」

 

 

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鈴木敏恵 すずき・としえシンクタンク未来教育ビジョン代表、教育デザイナー(Architect/設計思想)。一級建築士。「意志ある学び―未来教育」をコンセプトに、プロジェクト学習、ポートフォリオ、対話コーチングなどを融合させた次世代教育の設計思想から実施を全国展開。主に教育界、医学界へ新人教育、指導者育成、教育構想のコンサルティングを行う。公職歴に内閣府中央防災会議専門委員、千葉大学教育学部特命教授ほか。主な著書に『AI時代の教育と評価』(教育出版.2017)、『アクティブラーニングをこえた看護教育を実現する』(医学書院.2017)、『キャリアストーリーをポートフォリオで実現する』(日本看護協会出版会.2015)など。http://suzuki-toshie.net/profile/

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